売却トラブル

共有名義の不動産を売る前に|共有者で確認したいことと話し合いの順序

結論:共有名義の不動産は、物件全体を売る話と、自分の共有持分だけを処分する話を分けてください。全体の売却を進める前に、登記上の共有者、持分、利用状況、費用負担、各人の希望を確認します。

一般的な想定事例:相続した土地建物をきょうだいで共有し、一人は売却、別の人は保有を希望している場面です。特定のお客様の実体験ではありません。

登記上の共有者と持分を確かめる

家族が認識している割合と登記が一致しているとは限りません。登記事項証明書で名義人、持分、抵当権等を確認します。相続登記が終わっていない場合は、相続人と遺産分割の状況も整理します。

「不動産全体」と「自分の持分」を混同しない

共有不動産全体の売却は、原則として共有者全員の合意が必要です。一方、自分の共有持分だけの譲渡は別の問題であり、この記事は持分だけの売却を勧めるものではありません。共有物の変更は民法251条、管理は252条など、行為によって必要な同意が異なります。「過半数なら不動産全体を売れる」「一人で全体の契約ができる」と決めつけず、弁護士や司法書士へ確認してください。

価格より先に4つの事実をそろえる

  1. 利用:誰が住む、使う、貸す、鍵を持つか
  2. 管理:修繕、草木、保険、近隣対応を誰が行うか
  3. 費用:固定資産税、ローン、修繕費を誰が負担したか
  4. 期限:いつまでに現金化・退去・判断したいか

過去の不満と将来の売却条件を一度に話すと対立しやすいため、事実確認、費用精算、今後の希望を別の表にします。

共有者で話し合う順序

  • 売却・保有・利用の希望と理由を各人が書く
  • 査定を取る目的と依頼先を合意する
  • 売却する場合の最低条件、期限、費用を整理する
  • 連絡窓口を一人決め、決定事項を記録する
  • 合意できない論点だけを専門家へ相談する

相談先を分ける目安

  • 価格と販売方法:不動産会社
  • 登記名義・相続登記:法務局または司法書士
  • 連絡不能、対立、法的な権利判断:弁護士
  • 未成年者や判断能力に関する手続:弁護士・司法書士等へ個別確認
  • 譲渡所得や費用精算の税務:税理士

不動産会社の査定は話し合いの材料ですが、共有者間の法的な対立を解決するものではありません。

不動産会社へ伝えること

共有者の一部が未合意であること、連絡が取れない人がいること、居住者がいること、過去の費用負担に争いがあることは、隠さず伝えます。査定は話し合いの材料になりますが、権利関係の法的解決を行うものではありません。

まだ全員の方針がそろっていない段階でも、無料の売却相談で確認事項を整理できます。

参考情報

注意事項

情報の基準日は2026年7月16日です。共有物の変更・管理・保存、持分処分、相続、税務の判断は個別事情で異なります。この記事は一般的な整理方法であり法的助言ではありません。弁護士、司法書士、税理士等へご確認ください。

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価格、期間、費用、次に確認することを整理します。査定後に売却を依頼する義務はありません。

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